プレイヤーが知っている謎、キャラが知っている謎

 ゲームには「最初からすべてのことができる、しかしやり方を知らないのでできないだけ」のタイプと、「やり方をゲーム中で見つけないと、同じことをやってもできない」タイプがある。
 その知識がどこにあるかで、前者を「プレイヤー知識型」、後者を「キャラ知識型」とする。
 キャラ知識型は、プレイヤーがいくら情報を知っていたとしても、ゲームの中のキャラがその情報を得る過程を経なければ、実行できない。

 例えば格闘ゲームのコマンドなど、知っていればゲーム開始直後から出せる。「プレイヤー知識型」の最たるもので、キャラは知っている筈なのに、プレイヤーが知らないと技が出せない。
 対して、ゲーム途中で「仙人から技を授かる」とかしないと、同じ操作をしても技が出ないものがある。

 例えば、「復活の呪文」のようなパスワードは、知っているといきなりクリアできる。
 対して、アドベンチャーゲームなんかのロッカーのパスワードなんかは、ある程度シナリオが進まないと、正解の値を入力しても開かない、ということが多い。

 そのゲームの性質なんかにもよるけど。長いプレイ時間がかかるものの場合、人から聞いていきなりクリアされることを恐れてか、偶然進んでしまって、途中の話がすっ飛ばされることを恐れてか、まず間違いなく「キャラ知識型」を中心に作られる。
 個人的には、プレイヤーが知っていたらいきなり何でもできるタイプが好きだ。二回めにゲームを始める時に、展開が全然違ってくるから。「オレの屍を越えていけ」とか「不思議のダンジョン」とか、格闘ゲームなんかに比べるとクリアに長くかかるが、いきなり何でもできるタイプだ。そういうゲームが好きだ。