お金を稼ぐ
先に進むのに何かを買わなければいけない、というのが多いと金稼ぎが面倒になる。
何かを買うと先に進むのが楽になるけど、買わなくても良い、というと金を集めたくなる。
面白いことに何の役にも立たないものでも、何となくすごそうなもの(誰かの秘密、名匠の逸品)は欲しくなる。
任天堂「ゼルダの伝説」シリーズは、ほとんどがルピー(金)が余るゲームバランスで、必死に金集めをする必要が無いようになっている。
上限が低いので、たまったら即「買わないと損」な気持ちになる。それを繰り返していると、必要なアイテムはいつの間にか買いそろえている、という作りだ。
ただ「風のタクト」は、金でなんとかするイベントが多めで「おや?」と思った。目的を持って「稼ぎ」を行うのは、ベクトルが逆だ。
エニックス「ドラゴンクエスト」は、店のラインナップが「もう少し稼げば買えそう」なのが、何とも絶妙だ。
少しこのへんで稼いでおくかな、という気になりやすい。レベル上げをしかたなく「やらされている」ではなく、いつのまにか「やっちゃってる」という状態になる。
逆に、目の前にアイテムは置いてあるのに、手に入れることができないという、ストレスのたまる状況が、常に続くような作りとも言える。
スクウェア「ファイナルファンタジー」なんかは、比較的資金が潤沢で、新しい街についたら、そこにある商品は大抵買える。
ストレス無く、買い物を楽しめる作りだ。
逆に、すべて買えるから選択の楽しみも無く、作業的であったりもする。
どちらが良いとも言い切れず、善し悪しだ。
ただ言えることは、金集めに限らずだが、「しなきゃいけない」は辛く、「してもいい」は楽しい。
実は「してはいけない」をするのが一番楽しい。