「探偵 神宮寺三郎 白い影の少女」

探偵 神宮寺三郎 白い影の少女

探偵 神宮寺三郎 白い影の少女

ちょっとストーリーを進めるとセーブのタイミングが発生するが、いつでもセーブできるわけではない。
ここのインタフェースがかなりウザッタイ作り。セーブごとに別のファイルを選択できる必要は無い、トップにファイルをコピーのメニューでもつて家置けばイイだけの話だ。それに、保存したら問答無用で本編に戻っていい。頻繁に発生するだけに、ボタンを押す回数は少なければ少ない程良い、自動セーブでも良い位だ。
セーブに限らず、マップの移動先選択の順番が感覚と全然合ってなかったり、全体的にもっさりした操作感。とほほー。

二人から捜査に連れて行くパートナーが選べるが、洋子はいいとしてもう一人も若い女性。正直メリハリがありませんよー、もう一人はジジイとかにしてくれたらすごい楽しかったのに。
若い女性を出してサービスというつもりかもしれないが、べつにパートナーじゃなくていいのに。
で、このパートナーには推理ポイントを割り振って、成長させることができるのだが、RPGのように戦闘のたびに数値でハッキリ成長を知らされるわてではなく、推理力以外はいまいちピンとこない。親密度を上げたからといって洋子と結婚エンディングがあるわけでもなさそうだし、ほとんど意味不明と言っても過言ではない。

推理と称した選択肢がこまめに出現する。勿論推理らしい推理もあるが、勘以外では選びようの無いものものも多くて、げんなり。
ここでパートナーも推理を行い、プレイヤーかパートナーのどちらかが推理に成功すれば先に進めるようになっている。救済策なのかもしれないが、パートナーの推理で先に進んでも全然嬉しくない。救済方法を間違えている。神宮寺にはタバコがあればいい。

アドベンチャーゲームで気になるのはストーリーだが、ストーリー以前にこまかい言い回しが垢抜けない。編集者をつけてほしい。
アイテムも少なく、前述の保存したけりゃシナリオを進めるしかないセーブシステムもあって、全体にゲームの幅が狭く感じる。
会話の順番やタイミングが良くないと、うまく情報が聞き出せないというシステムは、なかなか緊張感があって面白いが、選択の必然性を強化するような前振り(ヒント)のちりばめ方が上手くない。

舞台や物語の変化も乏しく、盛り上がりに欠けたまま淡々と終わってしまった。

クロス探偵物語」を作ったワークジャムとも思えない、雑な出来と言わざるを得ない。