ゲームの小説化

 ゲーム原作で小説にする時にやってはいけない事は、ストーリーラインをそのまま追ってしまうこと。
 ゲームのネタバレだからと言うこともあるが、ゲームのプレイ中は謎が解けなかったり、敵が強すぎて倒せなかったり、そういう障害が発生するが、ストーリーラインだけ追った場合、ほとんど障害がなくなってしまうからだ。
 そんなわけで、ゲーム原作の小説はストーリーラインを追うと同時に、何らかの障害の再現、あるいは追加も行っている。
 多くの場合、ゲームでは弱い心理的な障壁・葛藤を利用している。ゲームの弱い部分を強化する事で、小説にゲームを補完するという価値が出てくる。ゲームで面白い繰り返しチャレンジする部分を強化しても、小説では退屈になりがちで、ゲームにはかなわないということもある。
 逆に、繰り返しチャレンジすることに焦点を当てた小説も、それはそれで面白かったりするので絶対ダメというわけでもないが、繰り返しを全面に出すのは一般的な手法とは言えない。