アホの子
ここ数年「アホの子」という単語が一般化している。
知能的に隙のある女の子というか、騙しやすそうというか、子供っぽいというか、まぁいろいろと感じ方はある。
そのあたりの性格的にヌケている感じのキャラクタの傾向を今回は分類してみる。
「もの凄い勢いで勘違いしちゃう」のは、かわいい女の子の定番だ。
あと、取り上げているキャラは、思いついたのを適当に割り当てただけなので、大抵は特にその分類の代表と言えるほどのキャラでもない。結構分類は微妙なので読者諸兄の感覚と違うこともあると思うが、そのへんご容赦いただきたい。
おバカ
ポジティブ、学業不振、ボーイッシュ。
やりすぎる。過剰。
自分が他と違うことを認識しているが、それを悪いとは思っていない、むしろみんなもこうするべきだとすら思っている。ひたすらポジティブ。
時々自分の馬鹿な行動を後悔するが、大抵次の日は忘れている。よく替え歌を歌う、しかも高らかに。
学業的にも下の方で、自身にバカ自覚がある。無駄に体力(バイタリティ)がある。
突っ込まれる時は「あのバカ」「おバカ」「このバカっ」などバカ呼ばわりされる。
自分ではボケとツッコミで分類すればツッコミだと思っているが実態はボケ。
スポーツ少女とかぶっていることが多い。角の立たない言い方をすると「元気っ娘」でテンションが高い。
ファッションはボーイッシュだが、意外にボクっ娘やオレっ娘率は高くない。密かに女の子っぽさに憧れてたりする。
ボクっ娘、オレっ娘では「熱血馬鹿」方面へ性格が振れてしまう。神楽は、どちらかというと熱血馬鹿方面。
一人称は男の子っぽくはないが、語尾は「だぜ」などを使いたがる傾向にある。また三度の飯より飯が好きな傾向もある。
「らき☆すた」みさお、「みなみけ」夏奈、「ぱにぽに」姫子・芹沢、「あずまんが大王」 智・神楽、「舞-HiME」美袋命、珠洲城遥。
アホの子
ポジティブ、ガーリー。
子供っぽいことを平気でやるが、それがちょっと恥ずかしいことだと気づいてない。
定期的にマイブームが訪れる。ポジティブシンキング。
鼻歌を歌ったり、踊っちゃったりするが、力強さや自発的なところはなく、自分でも知らないうちにやっちゃってる。
基本的な性格が良く、ボランティア的な行動を恥ずかしげもなくやる。他の子供がだるいと思っているような行事も楽しみで仕方ない。
故に突っ込んだら悪いな…などと考えて、極めて突っ込みづらい。大抵はツッコミは脳内で行われる。「○○ちゃん、それは違うよ…」とか。
ガーリーファッション。テンションは高めではあるものの高すぎず、のほほんとしている。
状況を間違えたり、いろいろ忘れたりする。妄想癖がある。
「だよねー」とか同意しつつも、他のみんなとはずれたところで納得していたりする。
天然の一種ではあるが、天然キャラが増えてきたのにともない、近年は別ジャンルとして扱われている。新しいジャンルだけに、まだ定義には揺らぎが大きい。というか私もあまりしっかりした判断基準は持たない。
ここでは「天然 - (学業優秀 + お嬢様) = アホの子」と定義した。別の言い方だと「庶民派の天然」ということになる。
特に成績が低いという訳ではない。
「ギャラクシーエンジェル」ミルフィーユ桜庭、「あずまんが大王」大阪、「らき☆すた」つかさ。
天然
学業優秀、ガーリー。
優秀かつ素直すぎて世間の常識とずれてしまっている。本人はそのズレを自覚していない。
「○○ってなぁに?」とか、卑猥な言葉を聞いて周囲を引かせてしまったりもする。
おっとりした性格。学業的・技能的には概ね優秀なお嬢様タイプ。
しかし一般常識に疎く、概ね「世間知らず」と同義。
「あずまんが大王」の榊は位置的にここのような、アホの子に片足突っ込んでいるような感じ。
「マリア様がみてる」小笠原祥子、「天元突破グレンラガン」ニア、「大江戸ロケット」ソラ、「らき☆すた」みゆき。
ドジっ娘
基本はアホの子だが、割と頻繁に落ち込む、あるいは恥ずかしがるのが決定的な差。
夢見がちで、がんばるタイプだが空回り。度重なる失敗に落ち込むことも多い。
トラブルメーカーであり、様々な問題を発生させたり運んできたりする。
一般庶民。読者目線なこともあり主人公に多い。
定型的には、とりあえず転ぶ。最終的には一番しっかりしていたりするタイプ。
「バトルアスリーテス 大運動会」神崎あかり、「ARIA」水無灯里、「マリア様がみてる」福沢祐巳。
電波
落ち込む、思い込み激しい。
不思議ちゃんとの区別は難しいが、完全に意味不明なことを言い意味不明な行動をする。ほとんど常に切羽詰まっている。
よくよく聞いてみると、納得できる理由(本当に異世界からの侵略と戦ってたり)があったりするが、その理由が判明するまでは「電波」に分類される。
本当に理由となっている物事が存在せず、激しい思い込みで行動している場合もある。
おバカはすぐに飽きるが電波は執拗で、その執着力は尋常ではない。
不思議ちゃんは、電波の怨念が少ない(ポジティブ)版。
大槻ケンヂ「キラキラと輝くもの」に登場する少女は、電波系少女の嚆矢。
ヤンデレとかぶっていることが多い。
知恵故障
学業不振、ガーリー。
世の中の何もかもが不思議に感じる対象である。飽くことなく、一つのものを眺め続ける。
反面、気にならないものはとことん気にならない。例えば、一般的な羞恥心が薄い。パンツ隠さない。媚びる気がまるでない。
簡単に騙される。感情にひねりは一切なくストレート、と思わせてその奥には…というパターンが泣ける。
親から溺愛され、可愛い服を着せてもらっているパターンと、逆に疎んじられているパターンが存在する。
知能障碍(白痴)や聾唖で、正規の教育を受けていないことが多く。妖精のような雰囲気を持つ。
大槻ケンヂ「くるぐる使い」に登場する少女以下略。
SF設定では超能力を持っているパターンが多く、物語のキーとなる。
「ぽんこつ」と呼ばれることもある。
天才ちびっ子
学業優秀、時々行動が幼稚。
極めてしっかりしていて世間擦れした嫌な発言をしたりもするが、その中身は子供。変な自分ルールを作って実行してみたりする。
バカ・アホ系ではないが、その微笑ましさに頬が緩むこと請け合い。
「みなみけ」千秋、「あずまんが大王」 ちよ、「ARIA」アリス、「ぱにぽに」ベッキー。
ダメ大人
ポジティブ。
酒飲みで、だらしない。学園ものの女教師の定型キャラ。
「行け!稲中卓球部」橘洋子、「あずまんが大王」ゆかり、「新世紀エヴァンゲリオン」葛城ミサト。