ゲームとストーリー


 アクションゲームやシミュレーションゲームでは、予想できないドラマが発生したりするが、それはゲームの中にあるストーリーではない。

 ストーリーは脈絡とほとんど同一だが。それらのゲームでは脈絡が仕込まれているのではなく、プレイヤーが全く脈絡のないところに脈絡を発見することにより、ストーリーを創り出してしまう。


 じゃ、ストーリーって何かって話になるが、ストーリーは日本語だと筋書き、筋書きの意味は「あらかじめ仕組んだ展開」なのである。

 偶然産まれたりプレイヤーの選択の結果産まれたものは、この意味からするとどう考えてもストーリーではない。

 それらは、ドラマを目撃している瞬間ではなく、それが記憶として定着した後にストーリーとなる。記憶とは過去の出来事であり、あらかじめ決まっていることであり、記憶であってゲームではない。


 ストーリーはゲームじゃないからゲームに不要だとか、入ってちゃいけないとか言っているわけではなく、全然ゲームの本質ではないと言うことだ。

 もうそれは、画像、文字、音、などと同じような「ゲームの素材」の一つであり、あって成り立つゲームもあれば、無かったとしても「そういうゲームなだけ」であり、有る無いの二元論でなく、その濃度であったとしても、単なる個性であって、単純にゲームとしての優劣とはならない。


 …相変わらずの、まとまりのない思考の垂れ流しっぷりがステキだぜオレ。