ストーリーが複雑になってくると、一人称で語るのは難しくなってくる。
一人称である限り、他人の状況はその場に一緒にいるか、伝聞で知るという事になる。
それだけでは限界があるので、ドラクエIVでは夢、VIでは幽霊(?)となるという形で実際は主人公がいない場所の出来事をプレイヤーに知らせるという苦肉の策を取っている。
夢という形は、データイースト「ヘラクレスの栄光III」等でも取られている。
現代や未来では、ワープ「エネミーゼロ」のようにカメラを通して見る光景となるわけだが、これも自然に行うのは難しい。
一人称に拘るというのも、なかなかに難儀な事である。